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理科選択科目の特徴を知ろう④~地学・地学基礎~

2022.10.22

FLAGSHIPのみなさん、こんにちは!

4週にわたって「理科選択科目」の特徴を紹介しています。最後は「地学・地学基礎」です!

特徴① 文系で理科を使うならおススメの科目

文系の人がセンター試験の理科基礎で科目を選ぶなら、地学基礎は間違いなくおすすめの科目です。その理由は2つあります。

1つ目は、地学基礎の内容が地球や宇宙、化石のことなど、興味が湧きやすい上に、他の科目と比べて量も少ないからです。
特に、地学基礎の場合は、中身が中学理科の延長であるため、頭に入りやすいと同時に、知識の半分くらいは中学の内容になります。そのため、中学の理科で地層や天体などの分野が得意だった人は、簡単に高得点を狙うことができます。
実際、私が過去に見てきた生徒で、地学基礎を習っていない状態でセンター模試を受けて、4割近く点数をとっている人もいました。

2つ目の理由は、計算問題が他の理科科目と比べて簡単であるということです。地学の計算問題はグラフを読み取って計算する問題が多く、グラフの意味さえ分かれば簡単に求めることができます。
たとえば、2017年度の地学基礎の問題では計算問題が3題出題され、そのうちの2題はグラフから数値を読み取って解く問題でした。このように、文系でセンターの理科基礎を受けるなら、地学基礎は内容も少なくて計算も簡単なため、かなりおススメの科目です。

特徴② 地学を使って受けられる大学が少ない

地学は、内容も簡単で高得点のとりやすい科目であることを特徴①で説明しましたが、デメリットとして地学を受験科目にできる大学が少ないことが挙げられます。
地学を受験科目に使えない理由は、物理や化学と比べて、大学に入ってから地学の知識を使う機会がほとんどなく、受験科目として指定されにくいからです。
実際、地学を受験で使える大学は、主なところで東大や筑波大学の生命環境群(2017年現在)しかありません。また、地学基礎に関しても文系であれば受験科目にできますが、理系の場合、選択不可であることも多いです。

そのため、仮に第一志望の大学で地学や地学基礎が使えたとしても、他の志望大学で使えない可能性もあるため注意が必要になります。

特徴③ 地学や地学基礎の受験者数が少ない

特徴②で説明したように地学や地学基礎を使って受験できる大学が少ないことから、それに伴って受験者数も少ないという特徴が挙げられます。
実際、過去のセンター試験の理科基礎の受験者数(図1)を見てみると、物理基礎についで3番目に少ない科目であることが分かります。

さらに、理科の受験者数(図2)を見てみると、地学の受験者は毎年1000人~2000人程度と棒グラフを確認できないほど極端に少ないことが分かります。

このように受験者が少ないと、2つのデメリットが生じてきます。

1つ目は、問題が他の科目と比べて難しくなったときに、かなり不利になってしまうことです。大学受験は相対評価で決まります。もし受験者数の少ない地学だけが難しくなってしまうと、ほぼ自分だけが不利になってしまうのです。
たとえば、センター試験では科目の選択に有利不利があってはいけないため、平均点が6割になるよう問題の難易度を調整しています。しかし、科目によって多少なりとも難易度に差が出てきてしまっているのが実情です。
そのため、地学を受験したときに、地学の平均点が他の科目より10点低くなった場合、自分だけが10点のハンデを負うような状況になってしまいます。

2つ目は、受験者数があまりいないために、教えられる人が少なく、参考書や問題集の種類も少ないことです。実際、予備校や塾の授業を見てみても地学の講義を開いているところはほとんどありません。そのため、地学の質問をしようにも学校の先生くらいにしか質問できないのです。
また、参考書や問題集にしても需要が少ないために種類が多くありません。そのため、他の科目であれば問題演習をする教材に困らないのですが、地学や地学基礎の場合は、問題演習をする教材がないという声をよく聞きます。

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