FLAGSHIPのみなさん、こんにちは!
4週にわたって「理科選択科目」の特徴を紹介しています。今週は「生物・生物基礎」です!
特徴① 読解力を必要とするため文系も高得点をとりやすい
生物の最大の特徴は、実験や観察について書かれた問題や選択肢の文が長いことです。
共通テストや二次試験にしろ、生物では実験や観察の内容が書かれた長文や図表が出てきます。生物の問題は、それらを基に考察したり、知識を聞いてきたりする問題がほとんどで、その答えとなる選択肢も1つ1つが長くなる傾向にあります。
そのため、他の理科科目と比べて問題文の占める割合が高く、その長い文章を正確に読んで理解していかなればいけません。
実際、共通テストの理科基礎の問題冊子を見てみると、他の科目と比較して生物のページが異常に多いです。さらに、二次試験や私立の試験になってくると、問題文を読むだけで3分以上とられてしまうこともあります。
しかし、読解力が必要ということは、裏を返せば、文系の人でも高得点がとりやすい科目であると言えます。しかも、知識をほとんど必要とせずに、問題文を読むだけで答えられるような考察問題も出るため、生物で高得点をとるためには、むしろ国語力は必須です。
このように、生物では、問題文を正確に読みこなしていく読解力が必要となり、文系にもチャンスのある科目なのです。
特徴② 計算問題は簡単で問題数も少ない
生物は理科科目であるため、計算が難しい問題がたくさん出るのではないかと思われがちです。しかし、生物の計算問題は全体の1割ほどしか出題されず、しかも問題の多くは、簡単な比の計算です。
生物の問題のほとんどは知識問題であり、実際に点数で差がつくのも計算問題ではなく、知識問題になります。そのため、数学が苦手でなるべく計算の少ない科目をやりたいという人にはおススメの科目です。
もちろん、計算問題がいくら簡単だと言っても、式の立て方が難しい問題もあります。さらに、計算問題が簡単であることから、周りの受験生は計算問題で確実に点数をとってくるため、ミスは許されません。
そのうえ計算問題の多くは、配点自体も高い傾向にあるため、生物で高得点を狙うには絶対に落とせない問題になります。いくら数学が苦手で、知識問題が多いとは言っても、他の理科科目同様に、計算問題の演習をきちんとやる必要はあるのです。
このように、生物では計算問題は少ししかなく、問題自体も簡単です。そのため、数学が苦手な人にはおススメの理科科目ではありますが、計算問題は絶対に落としてはいけない科目と言えます。
特徴③ 各分野の知識が独立している
理科の主要教科である物理、化学、生物の中で、知識が各分野でほぼ完全に独立しているのが生物です。
物理や化学の場合は、最初に教わる「力学」や「理論化学」の知識が、その後の分野で必要となってきて、知識の積み重ねが大事な科目だと言えます。しかし、生物の場合、各分野の知識が独立しているため、1つの科目に複数の科目があるような状態になっているので
各分野の知識が独立していることのメリットは、どの分野からでも勉強しやすく、興味のある分野から勉強を進められる点です。
たとえば、多くの学校で生物基礎の最初に習うのは、「生物の多様性」という分野ですが、仮にDNAやタンパク質に興味があるなら、そこから勉強しても問題ありません。興味のあるところから勉強できるので、飽きずに興味を持って勉強しやすいです。
一方で、各分野が独立しているために、他の科目と比べて知識があまり系統だっておらず暗記するのはより大変になります。
特に、生物で高得点を狙うには、最終的に知識にどれだけ漏れがないかの勝負になってきます。その場合、興味の持てない分野や、覚えにくい分野でいかに点数を落とさないかが大事になってくるのです。
このように、各分野に関連性がなく、それぞれの知識が独立しているのが生物です。そのため、自分の興味のあるところから始められますが、他の理科科目と比べて、すべての分野を網羅するのが大変であると言えます。
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